内部監査情報局

内部監査のあれこれを趣味で発信しています

キックバック

本日の日経新聞から要約です。

「業務委託先に代金を水増し請求させ、当時勤務していた不動産会社に約3100万円の損害を与えたとして、警視庁は3日までに、ニュースアプリ大手Gunosy(6047・東証プライム)の執行役員、山本裕太容疑者(40)を背任の疑いで逮捕した。

逮捕容疑は2018年10月から20年2月にかけ、ウェブサイト制作などの委託先に代金約3100万円を水増し請求させ、ケイアイスター不動産(3465・東証プライム)に支払わせて損害を与えた疑い。

山本容疑者は当時、同社の執行役員を務めていた。

警視庁によると、約3100万円のうち約2千万円は委託先から山本容疑者の個人口座などに送金された。同庁は使途を調べている。」

典型的なキックバック事案ですね。

キックバックは資金が個人口座に流れるため、発見するのが難しいのですが、ケイアイスター不動産は自らの調査で発見したとのこと。

内部通報があったのかもしれませんが、これが内部監査部門の仕事なら、率直に「偉い!」と賞賛します。

J-SOXばかりやっている内部監査人には絶対発見できませんからね。

キックバックを見破るコツは、やはり金額の大きいシステム開発絡み、相見積もりが取られていない、発注者と個人的な関係が噂されている、保守でも毎月数百万円が支払われている、などですかね。

発注者の分不相応な派手っぷりも要注意です。

みなさんの周りにも、このような方いませんか?