内部監査情報局

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内部監査人の市場規模

結論から言います。
内部監査人の市場規模は約1.1万人、需要が供給を大幅に上回っていると考えられます。

転職サイトの求人情報の多さから、なんとなくそうではないかと思っていたのですが、「内部監査人の人数ランキング」を作ってはっきりしました。

まず市場規模ですが、既述の通り「時価総額上位100社の内部監査人の人数」は3,587人です。
国内上場企業数は3,786社なので、上位100社を除いた残りは3,686社
そこに1社あたり平均2人の内部監査人がいるとすると、3,686社×2人=7,372人
3,587人+7,372人=10,959人

これが内部監査人の市場規模であり、潜在的な需要と言えそうです。

対して供給ですが、日本内部監査協会によると、2020年末の公認内部監査人(CIA)資格保有者は約1万人

これだけでも需要過多ですが、実用に耐え得る監査経験のある人となると、供給はかなり少なくなると思われます。

筆者はかつて証券アナリストとして働いていましたが、こちらは供給(CMA資格保有者)2.8万人に対して、需要はおそらく証券会社・運用会社合わせても1,000〜2,000人ぐらい。

同じ専門職として、いかに内部監査人が恵まれているかが分かります。
実際、需要が多い故に年齢制限も無きに等しい。

ストレスは多いですけどね(笑)